愛する人たちへ…

「ねぇ、ヤバくない?もう行こっ!」

2人は、行ってしまった。
耳がヒリヒリすると思って、トイレの鏡で見てみた。
耳は、切れて出血していたが、そんなに深い傷ではなかった。騒ぎ立てることでもないと思った。

でも、2人は、翌日から、水道の蛇口に画ビョウをセロハンテープで貼ったり、トイレのドアの前に立ちはだかって、気持ち悪くなって、吐きそうな私の背中を叩いたりして嫌がらせを次々としてくるようになった。

でも、それにもめげずに、私は、毎日、学校生活を送っていた。
そんなある日、また、2人の嫌がらせがあるだろうと部活に向かった。
脚を掛けられた。
転ばなかったけど。

いい加減、このままでは、駄目だと思い、言い返してみた。
「あんた達は、先輩に注意したのを根に持ってこんなことしてるの!?バカじゃないの!?こんなことするために部活来てる意味ある?中1にもなって同級生にこんなこと言われて恥ずかしくない?言われたくなければ、2度とこんなことしないでよ。また、こんなことがあれば、私も、負けてないからね。」
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