クールな御曹司にさらわれました
連れてこられたのは外資系ホテル最上階のスイート。どうやらここにマヒドさんがお泊りしてるそうで、セキュリティの関係で今日はここでごはんとのこと。
ひい、世界観が違う。

でも、尊さんもこっち側の人間なんでしょう?あああ、やっぱ自信ない。あの人に愛されて奥さんやる自信ない。
案内されて室内に入ると、まず廊下があってでびっくりする。スイートおそるべし。メインルームはまだ先の様子。
奥の眺め最高の部屋にランチのセッティングはされていた。すでに尊さんも到着している。

「タマ、こっちへこい」

尊さんに呼ばれ、慌てて進み出た。
尊さんの横にいるのは褐色の肌、彫の深い男性だ。
はっきり言うよ。めちゃくちゃかっこいい。

読んだことないけど、ハーレクインなんかでアラブの王子様ってなったら、この人を想像すれば完璧じゃない!?すごい、すごいかっこいい!!

「マヒド、彼女がタエだ」

「はじめまして、妙です」

尊さんの紹介にお辞儀をする。えーと、日本語で自己紹介してもしょうがないじゃない。マイネームイズでいいのかな!?古い?

「コンニチハ、タエサン」

片言ではあるけれど、日本語が返ってきた。顔をあげると、褐色の肌の美しい青年が間近で私を見てる。

「日本語、スコシ、タケルカラナラッタヨ」

ふにゃっと笑うと子どもっぽくて、すごくキュート。
うわ、これ、嫁入りアリだったな。顔だけなら、100パーセント好みだもん。

いやいや、待て待て。すでに三人奥様のいる異国の方だぞ。落ち着け、私。

ぽーっとした頭を正常に戻そうと試みつつ、私は案内されて席についた。
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