ダンディ・ダーリン「完璧な紳士に惑い、恋焦がれて」
第3章 ときめく恋を紳士と

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……普段と変わらない毎日が戻る。

会社へ車を走らせて、そうして社内の風景をスケッチして……そんな風に過ぎていく日々の中でーー

蓮見会長との間には、あれからはなんにもなかったけれど、その毎日はただ単純に楽しかった。

車を運転するのが元々好きなのもあったし、何よりもHASUMIのような大企業が自分のイラストを買ってくれていることが、とても嬉しかった。

会社の広報誌に、イラストを入れるのは好評だと聞かされて、

だから、もうそれ以上は何もなくたって、こんな生活を与えてもらっただけで申し訳ないくらいにも思えていた。



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