ダンディ・ダーリン「完璧な紳士に惑い、恋焦がれて」

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「…結局、何が言いたかったのか、よくわからなかったじゃないですか……」

いつかの時と同じ眠り顔を見下ろす。


そんなに気にしなくても、私は本気になんてならないのに……。

大企業の会長相手に、本気になっても仕方のないことぐらい、私だってわかってますから……。

……だけど、あなたを……私が、勝手に好きでいることくらいは、かまわないですよね……。

こんなにも親しげにお付き合いをしてもらってるだけで、もう充分すぎるほど幸せですから……。


見下ろす蓮見会長は、黒地に青を溶かし込んだようなスーツに、ブルーストライプのネクタイがよく似合って、

「……綺麗な色合いだな。さすがのカラーコーデって感じで」

ベッドで枕を背もたれに座って、目を閉じている彼に、

「起きないと、せっかくのスーツが、台無しになっちゃいますよ」

声をかけて肩に手を触れると、

「…うん…」

一瞬、喘ぐような声を上げた。



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