JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「ねぇ憧子(とうこ)、ツイッターやってみたぁ?」

バーカウンターを挟んでスタッフ側から、元親友の成美(なるみ)がそう尋ねて来た。


「…まぁ一応」


「マジでっ!
どうどうっ?けっこー楽しいでしょっ!?」




"気持ちを声に出して吐き出せない時は、書き出してみるといいよ"

前々から、掛かり付けの心療内科医に言われてた事。


書くという行為は…
それに集中して、気持ちが逸れたり落ち着いたりするらしい。

他にも客観的になれて解決策が浮かんだり、後々その記録が役立ったりとストレスの解消に有効らしい。


だけどそんな気にもなれずにいた、ある日。
取り留めもない話の流れで、成美にツイッターを勧められた。


担当医からは、SNSで吐き出すのは紙一重だと…
トラブルの元になって、逆にストレスが溜まる可能性もあると聞いていた。


でも私は…

誰かに打ち明けたくて、ただ聞いて欲しくて。


余計なトラブルや煩わしさを防ぐために、コミュニケーションをとるつもりはないとプロフィールに明記して、その世界に足を踏み入れた。
< 2 / 321 >

この作品をシェア

pagetop