JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
その日、家に帰って来た響は…

私の腫れた目を見て、また優しく抱き包む。


「今日は…
何があったの?」

柔らかに問いかけながら、いたわるように髪を撫でる。

その穏やかなあったかさが、心地いい。



「ん…

今日はね?」


今の私を受け入れてくれた響に…
いくらでも聞くよ?と言ってくれた響に…

寄りかかってた心が、声になる。



そうして。
先月の月命日まで遡って、今日の事を語ると…

また少し泣けてきて。


そんな私を、響はずっと撫でてくれるけど…


ー「いっぱい泣いて、いっぱい吐き出そう?」ー

そう言ってくれたから。


この人の前では、慰められても泣き止まなくていいと思えた。




ここは、悲しみが許される場所。
心配を気にせず、思い切り泣ける場所。


そして、そんな私を夕陽のように…

あったかく、心を照らす場所。





< 76 / 321 >

この作品をシェア

pagetop