ラブ×コントロール


作業が終わる頃。


「咲原さん、選んでゴメンね?大変だったよね?」


「ううん…もういいの、大変だったけど終わって良かったし、それにあの日日直で選ばれやすかったし?」


「うん、けど僕は君が日直だからって選んだわけじゃないんだ」


「えっ…じゃぁどうして?」


「うん、君と同じクラスになってゆっくり話してみたかったんだ」


「…そうなんだ?」


っていうか、私の事一年の時から知ってたのかな?


「思ってた通り、魅力的な女の子だねっ」


「えっ!?」


そう言って水内くんが、また笑顔を向けてきて、私は柄にもなく照れてしまった。


だってそんな事言われた事ないから、なんか恥ずかしい気がする。


「そういえば、うちのクラスの本道と仲がいいみたいだけど、付き合ってるの?」


「えっ!?まさか付き合ってなんかないよっ、それに仲良くないし…」



< 26 / 364 >

この作品をシェア

pagetop