不思議な眼鏡くん
夕方に近くなってくると、眠気が強くなってきた。それでもTO DOリストを見ると、定時に帰るわけにもいかない。

「スタバのコーヒー買ってくるけど、欲しい人いる?」
咲はチームを見回した。響は今、外に行っている。

「あ、わたし行ってきましょうか」
ちづが手をあげたが「ううん、眠気覚ましにちょっと外の空気吸いたいから」と言って遠慮した。
「じゃあ俺、ブレンド」
「わたし、モカのショートお願いしてもいいですか?」
「了解」

咲は財布を片手に、ビルの外に出た。

太陽はすでにビルの後ろに隠れている。建物の長い影が乾いたコンクリートに伸びていた。

「気持ちいい〜」
咲は冷たい空気を思い切り深く吸った。

スタバはビルから徒歩5分。駅へ向かう途中の、ビジネスビルの一階に入っている。
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