一匹少女が落ちるまで
正反対

【side 紫月】



キーンコーンカーンコーン────


そう、HR終了のチャイムが鳴った時。


私の至福の時間は始まる。



カチャッ


私は、かけてる黒縁メガネの鼻当てを軽く押して直すと、机に置いたスクールバッグを肩にかけて教室を出る。



学校は好きじゃない。


だけど、学校の図書室は大好きだ。



あそこで本を開けば、大好きな本の世界へとビュンと飛んでいけるから。



私は今日も、背中まで伸びた長い黒髪を少しだけなびかせて、図書室へと向かった。




< 1 / 487 >

この作品をシェア

pagetop