一匹少女が落ちるまで
「雨宮とか本当ないって」
そんなこと言われるのはもう慣れている。
今に始まったことじゃないんだから。
「あ、あなたたちは…雨宮さんの何を知ってるの?」
少し震えた声が隣でそう言ったのが聞こえた。
「え?」
私たちだけじゃなくて、理央に声をかけてきた2人も声の主に驚いて、目を開いた。
「…行こう。みんな」
新山さんはそういうと、私の手首を捕まえてから、ズンズンと歩き出した。
理央たちも慌てて私を引っ張る新山さんについて行く。