光の向こう側〜espoir〜
espoir.1
ーーー8年前ーーー
「まって!慶ちゃん、宗ちゃん!」
幼い頃の私はそんな私より少し大きい
二人の背中をいつも追いかけていた。
お兄ちゃんの慶ちゃんと
向かいに住んでいた宗ちゃんは仲良しで
優しくていつも楽しそうだった。
「はやくしろよ、虹七(ニナ)」
そう言いながらも坂の上で待っててくれる慶ちゃんと
「ほら、虹七。あと少しだから頑張れ。」
そう言って私の所まで戻って手を引いて歩いてくれる宗ちゃん。