嫌い、嫌い、好き。
秘密と秘密
「あっ……ん、、~っ………やっっ」
息を漏らす声が静かな中響き渡る。
「……っ、皐月ッ!」
あたし達はイケナイことをしている。
「皐月!…っ………、愛してる」
服が擦れる音が静かな資料室でやけに大きな音をたてる。
「う…ん。あたしも」
違う。あなたからの“愛してる”がほしいんじゃないの。
大きな嘘で塗り固められたあたし。