嫌い、嫌い、好き。




和希の舌が侵入し、激しくあたしの口内をおかす。





「駄目っ…だよ、、、和希。まだ部活の…生徒が、残って、る…かも」





和希は切れ切れになるあたしの言葉を無視し、更に激しさを増す。



駄目だ。こうなったらもう聞かない。



不意に目を開けると、和希の左手がゆっくりとあたしの頬に近づいてくる。



和希の薬指で光っているものが目に飛び込んでくる。



嘘で塗り固められたあたし達。



わかっている。こんな関係は脆すぎるくらいに、すぐに崩れていく。



でもお互いにすがり付いていないと壊れてしまう。



あたしの声が資料室で響く。



イケナイこと。




だって、、、蓮沼和希はあたしの担任の先生であり、既婚者だから──



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