アタシノハナシ
唯一
私に話しかけてくれる子が居た。

名前は<礼子>ちゃん。

私と同じ境遇の女の子。

真っ白な肌に
真っ黒なロングヘア
背がとても低く
何故か
爪を伸ばしていた。

1度だけ。
なぜ爪を切らないのか訊ねた。
礼子ちゃんは
「こうしないと引っ掻けない」

と答えた。

どんな形であれ
自分を守ろうとする
芯のある女の子で
すぐ仲良くなった。

たまに
一緒に遊んだが

学校のことは
お互い口にしなかった。

口にしたくなかった。

私が家から離れられるのは
本当に稀で
礼子ちゃんと
一緒の時が
1番楽しかった。

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