好きな人は幼馴染み ー短編集ー
初めこそ、チャラい先輩だったけど
練習を始めた途端
鬼と化した。
「ナツミ〜ッ!!!
最後までホームを乱すな〜!!」
「エイスケ!!!
軸がブレてんぞッ!!」
練習の間ずっと
グラウンド中に関澤先輩の
怒鳴り声、罵声が響き渡っていた。
くそ〜っ!!!
悔しいっ!やってやる!!
負けず嫌いの私と英輔は
意地になって先輩に
食らいついていった。
「……菜摘…やってやろーぜ…」
珍しく肩で息をした英輔が言うから
「あったりまえじゃないっ!
私を誰だと思ってんの〜っ!!!」
と、言って拳を作って英輔の前に出すと
英輔も拳を作って私の拳にコツンとしてきた。
うん、私はこれでいい。
ううん、私はこれがいい。
小さい時から鳴き声言わずに
英輔と肩並べて
頑張ってきたんだから……
「こらぁ〜っ!!!
走れぇ〜っ!!!エイスケ!!
ナツミ!!!!」
関澤先輩の怒鳴り声と共に
私の中の何かがストンッとハマった
気がした。
練習を始めた途端
鬼と化した。
「ナツミ〜ッ!!!
最後までホームを乱すな〜!!」
「エイスケ!!!
軸がブレてんぞッ!!」
練習の間ずっと
グラウンド中に関澤先輩の
怒鳴り声、罵声が響き渡っていた。
くそ〜っ!!!
悔しいっ!やってやる!!
負けず嫌いの私と英輔は
意地になって先輩に
食らいついていった。
「……菜摘…やってやろーぜ…」
珍しく肩で息をした英輔が言うから
「あったりまえじゃないっ!
私を誰だと思ってんの〜っ!!!」
と、言って拳を作って英輔の前に出すと
英輔も拳を作って私の拳にコツンとしてきた。
うん、私はこれでいい。
ううん、私はこれがいい。
小さい時から鳴き声言わずに
英輔と肩並べて
頑張ってきたんだから……
「こらぁ〜っ!!!
走れぇ〜っ!!!エイスケ!!
ナツミ!!!!」
関澤先輩の怒鳴り声と共に
私の中の何かがストンッとハマった
気がした。