星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
昨日先生に



「明日俺と図書館行かない?」



と誘われた。

先生は、私の興味の先がもっと明確になるようにもう少しいろんな資料を見てみよう、と言った。

至極まっとうな意見。



だけど…



(それってちょっと、デート…みたいじゃない!?)



私はそんなことを思って一人で勝手に舞い上がった。



最近の私、発想が乙女チック過ぎる…



駅の裏改札に9時、という約束をして別れると、私は教室には戻らずそのまま学校を出た。

だって好きな人にデートに誘われたら、いや、厳密にはデートではないけれど、でも、勉強なんて手に付くわけない。



(それに明日着ていくもの選ばなきゃだし…)



そうして私は珍しく日の高いうちに自宅へ帰り、数時間かけてクローゼットからレースの付いた白いコットンワンピを選び、
念入りにシャンプーとトリートメントし、ベッドに潜ってドキドキでなかなか寝付けない中眠りに付き、今朝に至る、という訳である。
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