俺様上司と私の秘密の恋。





「どうしていきなりこんなお話しになってるんですか?社長」





「実は桜木くんが、雛沢くんの力が必要だと申し出てきてな。
正直僕も雛沢さんにはこの会社にいてほしいところなんだけど、必死にお願いしてくる彼を見て泣く泣く承知したんだ。

あとは君の意思次第だけどな」





春馬さんが?





私は社長にバレないように春馬さんのほうを向くと、春馬さんは誰にもバレないように微笑んで期待した目で私を見ていた。





正直春馬さんの会社で働けるのは嬉しいことだけど、この会社での思い出ややりがいも捨て難い。





そんな急に言われても、返事なんてまだ決められないよ……





「社長、申し訳ありませんが
少しお時間頂いてもよろしいですか?
急なことで考えがまとまらなくて……」





「そうだな、俺は構わないけど桜木くんはどうだね?」





「そうですね、彼女も急に言われたことですし
彼女の返事を待つことにします」





「ありがとうございます」





そして私と神崎部長は社長室を後にした。





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