俺様上司と私の秘密の恋。





私はどうしたらいいの?





この会社に残る?





それとも、春馬さんのとこへ行く?





わかんないよ……





「急で驚いただろ、雛沢」





「はい。春馬さん、何も言ってなかったし
まさかこんな話しになるなんて」





そうだよ、あれから何度も会ってはいるけど





このこと、何も話してなかったじゃん!





「そうか、あいつ普段から大事なこと話さないのか」





「そうですね、特に自分のことは……」





そういえば私、春馬さんのこと何も知らないじゃん。





誕生日だって知らない……。





「ったく、あいつもとことん不器用な奴だ。

取り敢えず、雛沢の好きにしな?
春馬んとこ行くのか、ここに残るのか。
雛沢がどうしたいか
どっちのが楽しく仕事ができるか
よく考えるといいよ」





そう言って神崎部長は自分のデスクへ戻って行った。





どっちで楽しく仕事ができるか、か。





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