俺様上司と私の秘密の恋。
会議室に入ると神崎部長は、笑いながら
「決めたんだね?あっちに行くことを」
「はい、春馬さんの会社に行こうと思います。
先ほど社長にも伝えてきました」
「そうかー、雛沢いなくなるのか〜
うちとして痛い損失だな。
でも、やっぱり春馬と一緒にいたいからだろ?」
寂しそうな嬉しそうな顔で聞いてくる神崎部長。
それもあるけど私は
「確かに春馬さんといたいからってのもありますけど
それは会社以外でも会えるから別です。
今までこの会社で色々経験を積んできて
学ぶこともたくさんできました。
でも、もっと新しいことも学びたいなって
あっちでは秘書をやることになると思うんですけど、秘書という仕事にも魅力があって……
私に務まるのかわからないけれど、頑張ってみたいなって思ったんです」
「そうか、秘書を。
雛沢ならきっと大丈夫だ、ちゃんとできると思うぞ?
どうせ春馬の独占欲で自分専属とか言ったんだろうけど」
神崎部長、鋭くない?
独占欲かわからないけど、専属と言われた。