俺様上司と私の秘密の恋。
私が笑っていると神崎部長が不思議そうな顔で
「なんで笑ってんだ?」
なんて聞いてきた。
「だって神崎部長、春馬さんのことお見通しなんですもん。
もろビンゴです、春馬さんの専属秘書をやらせてもらいます」
「ふっ。あいつと俺は腐れ縁だぞ?
わからないわけがない。
まぁ、雛沢。あっちでも頑張れよ?」
「はい!」
と、これで話しが終わるかと思ったのだけど
神崎部長が
「じゃあ、送別会とかやらないとな〜」
って言い出すもんだから、釘を刺すのを忘れてたことを思い出した。
「そのことなんですが」
「ん?」
不思議そうな顔で私を見る神崎部長。
「私が辞めること、最後まで秘密にしておいてもらえませんか?
しんみりするのも嫌いだし、送別会とかそーいうのはちょっと苦手で……」
仕事は仕事なんだから、送別会とかしんみりするものはあまり好きではなかった。