オオカミスイッチ 【完結】
蒼井先輩に連れられて、ボロいエレベーターに乗る。
乗ったトタンにガタンっと揺れて、私は思わず先輩の腕をつかんだ。

『なんか・・怖いんですけど・・』

「それがいいでしょ」

『いや、良くはないです』

「もし止まっちゃったら、朝まで一緒にいるしかないね」

『蒼井先輩、やめてください。笑えません』

クックック・・

先輩が、肩を揺らして笑う。
・・絶対からかってる・・もう!
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