熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~

「habibti美夜、
これからずっと美夜の近くで仕事ができるね?」
「断る。絶対に断る。
こんなの。私を何だと思ってるの?」


「可哀想に。美夜」

可哀想じゃねえ!
こんなことになった原因は、あんただ。

私は、ファイサルをにらみつける。
いくら睨みつけても、
嬉しそうに、habibtiって言うだけだ。

あああどうしたらいいの?

「まあ、小野君?
シークもそう言ってることだし。
シークがしたいことを助けたり、
行きたいところに案内してあげては?」

「私の顧客はどうするんですか?」

「それなら私が」
本部長が軽く手を挙げて言った。
こんなの、納得できますか。
ファイサルの好きなようにはならない。

絶対に。
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