スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「萌が……?」

「そうなんですよ。たしかエリナが、今夜は萌ちゃんはひとりで来てると言ってたから心配で」

圭介がわざとらしくそう言うと、エリナさんも話に乗った。

「萌ちゃん、橘副社長の幼なじみって言ってたから、副社長ならどうにかしてもらえるかなって……。このところ、萌ちゃん落ち込んでましたから」

エリナさんはペラペラと、饒舌良く喋っていた。それにしてもこのふたり、無神経なのか計算なのか、余計なことを話してくれる。

「プロモデルのオーディションに落ちまくっていて、かなり凹んでましたから。私に先を越されたみたいで、イヤだったんじゃないですかね」

トゲのある言葉に、亮平さんは苛立ったように「ありがとう、すぐに行く」とだけ答えた。

「悪いけど実和子、先に部屋へ戻っていてくれるか?」

亮平さんは私に部屋の鍵を渡すと、走ってパーティー会場に戻っていった。

「いいんですかぁ? ふたりきりにしちゃって」

立ち尽くしていた私に、エリナさんが素っ気なく声をかけてきた。
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