スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
副社長に促されて、助手席に乗り込む。茶色の革張りシートは柔らかく、体がスッポリとおさまるほどだ。

「いや、出すぎた真似かなとは思ったんだけど、どうしても気になって。広瀬さんが見つけたものがあるなら、それも見るから」

副社長は運転席に乗り、シートベルトを締めると私を見た。

やっぱり、副社長と視線を合わせるのは緊張する。イメージよりずっと親しみやすいからか、不覚にも意識してしまった。

「それが、まだ見つけきれてないので、むしろ有難いくらいなんです……」

おずおずそう言うと、副社長は口角を上げて小さな笑みを作った。

「本当?」

優しく問いかけられて、ドキッとしながら小さく頷く。

「はい……」

「それなら安心した」

副社長はそう言って、車を走らせた。どこまで行くのか分からないけれど、なにか会話をしなくては……。

「あの、副社長。迎えに来ていただいて、ありがとうございました。お仕事がお忙しいのに」
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