スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「結婚に積極的な久遠寺社長の主導で、明日はとうとう結納です。それまでに、亮平くんとやり直したいっていうかすかな望みは、叶えられなかった……」

気落ちする彼女からは、諦めと未練と、もどかしさを感じているように見える。

「萌さんは、本当に亮平さんが好きなんですね」

そう言うと、萌さんは力ない笑顔を浮かべた。

「亮平くんがニューヨークに行くことが決まったとき、私は彼に言ってはいけないことを言ってしまったんです」

それは、亮平さんが話してくれたことかな……。と予想はできたけど、口には出さないでいた。

きっと私が亮平さんから聞いたと知れば、萌さんもいい気はしないだろうから。

彼女のことは好きではないけれど、これほど気落ちしていたら、少しくらいは気を遣いたくなる。

「亮平くんは、たとえ離れていても、気持ちは変わらないと言ってくれました。むしろ、そこを乗り越えれば、きっと父たちに認めてもらえると」

「亮平さん、本当に萌さんに対して真剣だったんですね……」
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