スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「どうかした?」

リビングに立ち尽くしている私の背後から、亮平さんが優しく抱きしめた。

今日、何度か抱きしめられたのに、今が一番緊張する。

「いえ……。なんでも……」

心なしか、亮平さんの抱きしめている手が、胸の辺りにある気がする。

緊張のし過ぎで、体が熱くなってくる。それに、鼓動の速さに心臓が痛いくらい……。

とそのとき、亮平さんが私の胸を優しく掴んだ。指を小さく動かしながら、まるで這わせるように触れていく。

「んっ……」

思わず漏れた声に、私は恥ずかしさでいっぱいになる。

「実和子、イヤなら言ってくれていい。俺はお前が好き過ぎて、歯止めが利かない」

「い、いえ……。イヤなんかじゃないです……」

息が乱れる私を、亮平さんはサッと抱きかかえた。

「本当にいいんだな? 途中でやめないぞ?」

真剣な眼差しの亮平さんに、私は頷く。そしてベッドルームへ連れていかれ、そのままベッドへ下ろされた。
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