スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「では、本店の色の基調は白と茶色でよろしいですね?」

私がそう尋ねると、貴也さんは頷いた。だいぶイメージを刷新する感じだけど、本店は開放感ある雰囲気にしたいらしい。

「ああ、それで進めてもらえるか? なあ高田部長、この螺旋階段いるかな?」

広報部長の高田さんに、貴也さんは納得できない部分の意見を聞いている。

仕事の話をしているときは、いたって真面目な印象なのに、最初の軽い雰囲気はなんだったのだろう。

候補のインテリアも決まり、あとは貴也さんの会社で会議に通すだけ。スムーズに話が進み、仕事はしやすい。

だけど、人としては魅力を感じない……。

「じゃあ、今日話したとおりに進めてくれる? なにかあれば、高田部長に連絡して」

「はい、分かりました」

原田部長は返事をすると、タブレットを閉じた。

「貴也さん、インテリアやカラーの方の問い合わせも、高田部長にさせていただいてよいですか?」

「ああ、いいよ。広瀬さん、ちょっとつまんなかったから」
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