スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
仕事が大変なのは、亮平さんの方なのに、私に会いにわざわざ来てくれたんだ……。

胸が熱くなって、亮平さんへの愛おしさを感じてくる。

「いつから、待ってたんですか……?」

「一時間くらい前かな? そろそろ帰ってくる頃かなと思いながら、帰ってこなければ諦めるつもりだったんだ」

「一時間も……?」

そんなに前から……。亮平さんがこんな風に来てくれるなら、もっと早くメールでもすればよかった。

「亮平さん……。もっと一緒にいたいです」

自然と彼に抱きつき、胸に顔を埋める。誰に見られるかも分からない場所で、大胆だったと思いながらも、気持ちを抑えられなかった。

「俺も。今夜、うちへ来ないか。実和子を連れて帰りたい」

「はい……」

私を強く抱きしめた亮平さんは、髪に優しくキスをした。

「待ってるから、着替えを持ってこいよ。今夜は、帰さないから」

「亮平さん……」

ドキドキしながら、はやる気持ちを抑えて着替えを取りに行く。

今夜だけじゃなく、明日もあさってもその次も、帰りたくない……そう思ってしまった。
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