甘くもビターな恋の味。
『キャーッ』
いきなり、黄色い歓声が響いてきた。
耳を突き刺すぐらいの音量で
「うるさいなあ」
思っていたことを口にしてしまった。
そして歓声がやんだかと思うと、男子二人がクラスに入ってきた。
すると、クラスの女子たちがざわざわとしはじめた。
え、何かあったのかな。
内容が聞こえなくて何にざわめいているのかわからない。
そう思っていると、男子二人が近づいてきて私の前と右の席に座った。