サクラチル
俺の思いは絶対に届くはずの無い相手。



(懐かしいな、)



未だ捨てきれない思いを抱えながら視線は無意識に胸のネックレスへと落ちる。



奏とお揃いの2人が好きな桜のネックレス。



2人の愛の証。



彼女の隣にいたら自分の感情を押さえられないから。



だから離れようとしたのに。



結局いつも彼女が泣いていると手を差し伸べてしまう。
< 115 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop