サクラチル
その瞬間、私の背中に冷や汗が流れる。



「っ…」




「そんなの知らないよ。」



冷たく言う恭ちゃんの代わりに告げる。



「小沢くんに彼女はいないわよ。」



「そう、」



どうして、そんなに嬉しそうな顔をするの。



溢れそうになる涙は頬に伝わらることはない。



それでも胸に残る微かな痛みと、



ぐらぐら揺れ、痛いくらいの頭痛。
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