サクラチル
「ごめんね、君の事覚えてなくて。」



「本当に、私の事何も覚えてないの…?」



なんだか、冗談のように聞こえる。



「ごめんね、君のことなにも、覚えてないんだ」



点滴のついていない方の手で髪を撫でられる。



その言葉を聞いた瞬間、何かが切れたかのように言葉が自然と出る。



「琴音だよ、


あなたの、恋人の…!」



心臓が鳴り止まないまま必死に言葉を繋ぐが…
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