満月の夜に
不思議な出会い
今日も夜遅くまでバイトに明け暮れ
帰る頃には時計が夜の20時を回っていた。





『 お疲れさまでした〜! 』


元気よく挨拶をしてバイト先を出て家路につく。





日暮れの時間も日に日に遅くなり
蒸し暑さが夏の始まりを感じさせる6月。

梅雨のせいか突然降り出した雨。



傘を持っていなかった私は
家までもうすぐだったので走り出した。

こちらに迫るトラックにも気付かずに。






キィィィィィィ__________。


耳をつんざくようなブレーキ音と
目を突き刺すような車のヘッドライトに包まれて。





私は、逃げる術もなく
一瞬のうちに意識を手放した。


高校2年生、17歳。

人生を終えるにはまだ若すぎる年齢だった。
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