君の声が、僕を呼ぶまで
グルグルと暗い渦が頭の中のあちこちで浮かんできては沈んでいく。
そこに、すっと入り込んできたのは、塚原先生の声だった。
「君、大丈夫?」
先生は、驚いたふうではなく、落ち着いた声色で彼に尋ねる。
私は、その事に驚く。
暗い渦に、とろりと混ざっていく、謎の感覚。
その正体を追い求めようとしている間に、さっきの男の子が、先生に雛鳥を手渡してくれていた。
…私がつけた爪痕、少し血が滲んでる。
ねぇ、お守り。
今はまだ、謝る事すら出来ない情けない自分だけど、少しだけ、私を動かしてください。
そのお守りを、塚原先生に渡す。
先生は、何も聞かず、何も言わず、それを受け取って、
「はい、ごめんね、だって」
と、彼に渡してくれた。
彼は、黒ネコ柄の絆創膏をしばらく黙って見つめていた。
けれど、どうやら友達が呼びに来たらしく、ようやくその場から立ち去ってくれた。
そこに、すっと入り込んできたのは、塚原先生の声だった。
「君、大丈夫?」
先生は、驚いたふうではなく、落ち着いた声色で彼に尋ねる。
私は、その事に驚く。
暗い渦に、とろりと混ざっていく、謎の感覚。
その正体を追い求めようとしている間に、さっきの男の子が、先生に雛鳥を手渡してくれていた。
…私がつけた爪痕、少し血が滲んでる。
ねぇ、お守り。
今はまだ、謝る事すら出来ない情けない自分だけど、少しだけ、私を動かしてください。
そのお守りを、塚原先生に渡す。
先生は、何も聞かず、何も言わず、それを受け取って、
「はい、ごめんね、だって」
と、彼に渡してくれた。
彼は、黒ネコ柄の絆創膏をしばらく黙って見つめていた。
けれど、どうやら友達が呼びに来たらしく、ようやくその場から立ち去ってくれた。