君の声が、僕を呼ぶまで
これから先、こうやって入退院を繰り返す度に、学校の景色が変わっていっちゃうのなら。

周りの友達に置いていかれるような感覚になっちゃうのなら。

自分で居場所を作って、守らなきゃいけない。


誰かと仲良くなるのは、その誰かがいなくなっちゃったら怖いから。

だから、誰とでも仲良くなればいいの。

明るい華になればいい。

当たり障りのない明るい子は、酷く嫌われる事は少ないから。


だけど、ちょっとだけ、嫌な子にもならなくちゃいけない。

人の印象に残るのは、きっとそっちだから。

甘えたでワガママな女の子は、何となく、煙たがられる。

特に同属の女の子に。


それでいいと思った。

そして、華は、そうなれる資質がある事を、自覚してたから。

この際、周りの人にとって良いとか悪いとか、そういうのには目を瞑る事にした。


自分が持ってて、自分が使えるものは、最大限に使わなきゃ。

これは、自分を守る為の戦いなんだから。
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