君の声が、僕を呼ぶまで
「あ、いたいた、智秋ー、HR始まるよ」
遠くから、沙羅が呼んだ。
そっか、一緒に受かったんだけど、クラスも同じになったんだな。
沙羅は面倒見がいいから、いつまでも教室に来ない僕を探しに来てくれたんだろう。
「絆創膏ありがとう、えっと…相川さん」
少しだけ驚いた表情を見せた彼女に、僕も驚いたけれど、また怖がらせたくないしな…。
そう思って、そのまま振り返らずに沙羅の元へ向かった。
「智秋、手の傷、どうしたの?」
「ん、ちょっとね」
「あまり無理しないでね…。その…口元の傷も、まだ治りきってないんだから…」
遠くから、沙羅が呼んだ。
そっか、一緒に受かったんだけど、クラスも同じになったんだな。
沙羅は面倒見がいいから、いつまでも教室に来ない僕を探しに来てくれたんだろう。
「絆創膏ありがとう、えっと…相川さん」
少しだけ驚いた表情を見せた彼女に、僕も驚いたけれど、また怖がらせたくないしな…。
そう思って、そのまま振り返らずに沙羅の元へ向かった。
「智秋、手の傷、どうしたの?」
「ん、ちょっとね」
「あまり無理しないでね…。その…口元の傷も、まだ治りきってないんだから…」