君の声が、僕を呼ぶまで

●雪人の夢を、追いかける華

「ねぇ、雪人先生」

「どうしたの、山崎さん」

「先生の妹って、どんな子だったの?」

「えぇ、何でまた急に…」

「いいじゃん、教えてよ~」

「んー、そうだなぁ。そういえば、山崎さんに少し似てるかも」

「え、じゃあ、すっごく可愛かったんだね!」

「そのポジティブな考え方、いいね…」

「うん、それが華の取り柄だもん!」

「まぁ、確かに…」

「そっちの方が華らしいって、陽ちゃんが言ってた」

「へぇ、冬島君が?」

「そうそう。それに、そっちの方が、世界は華にも皆にも優しくなるんだって、ここで教わったの」

「ここは、山崎さんにとって、皆と過ごせる優しく穏やかな場所になれてる?」

「うん。だから、華も雪人先生みたいな保健室の先生になろうと思ったんだけど…」

「けど?」
< 367 / 389 >

この作品をシェア

pagetop