君の声が、僕を呼ぶまで
「看護師さんになる事にした!」

「どうして?」

「だって、白衣の先生よりも、白衣の天使の方が可愛くて華っぽい」

「…山崎さんが、ここまでポジティブになってくれて、先生は嬉しいです」

「でしょー?それに、最終的な華の夢は別にあるの」

「何?」

「真っ白なウェディングドレスを着る事!」

「それも、山崎さんっぽいね」

「華が立派な看護師さんになったら、お嫁さんにしてくれてもいいんだよ?」

「…っぷ、なにそれ」

「だって、雪人先生、その頃には行き遅れのおじいちゃんになってそうだもん」

「酷いなぁ」

「その時になって泣いたって知らないんだからね?」

「はいはい、考えておきます。とりあえず…」

「?」

「溜まってる夏休みの宿題、何とかしないと、また留年しちゃうよ?」
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