全て教えてくれたのは君でした


『みんな、放課後……』


『だと思ったよ』

優人がそう言った


『お前が気になるなら付き合うよ。』


『じゃあ俺達は先に倉庫行ってる!』

優人がそう言ってそれぞれ屋上を出ていった



俺は、きづいた


〝ききたいことがある〟

俺がそう言った瞬間あいつの瞳が揺れたのを


きっとあいつには何かある


暗闇に落ちてしまいそうなくらいのことが

深入りはよくない、けど、
あいつがそうだったように

その闇を消すことができたらなら


そして俺は最後に屋上を出た

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