稲妻のある夜に
成金(疫病神?)との出逢い★
私 森野瑞樹 16歳
高校1年生。

只今人生の危機に陥っております。

「ぎゃっ!何これ!
どうやって作るんだよぉ!」
今私が作ろうとしてるのは【目玉焼き】。
だけど目の前の物体は
黒炭。しかも炎上してる。

これを人生の危機と呼ばずに何と言うか。

えっ?
ただの料理下手だろうって?
火事になるかもしれないじゃん?

「よし、消火終了。
負傷者 0。我が家の危機は過ぎ去った。」

黒炭にコップで水をかけながら言っていると
後頭部を叩かれた。

もとい、殴られた。痛い。

「何が我が家の危機は過ぎ去った、だ。しかも何これ?料理じゃないやん。何かの実験?」
鼻をつまみながら文句を
言うこの男は、

森野 誠二 19歳
大学1年生 天パーそしてオタクだったりする。
不覚にもこのモジャは
私の兄である。

そして話は巻き戻る。

失礼だな。確かに卵の原型悲しくも失ってるけどさ、

「ってか痛いわ!可愛い妹を普通殴るか?バァカ!」
私は舌を出してべーっとしてやった。

「可愛い妹ぉ?何処に可愛い妹がいるんだろ。みあたらんな。」
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