幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
自転車をマンションに置いて外に出ると、数分して飛駒の車が来た。
艶々で、超有名メーカーの車を乗りこなしている辺りもちょっと嫌いかもしれない。
「急患は大丈夫だったの?」
「あー、うん。油断はしないようにしてるけど」
「ふうん」
助手席のシートベルトを装着すると、飛駒はフッと笑う。
「何よ」
「いや、無防備っていうか、信頼して車に乗り込んじゃって可愛いよね」
「はあ?」
「――浚っちゃおうかな」
にっこりと笑って冗談みたいに言いながら、目は全然笑っていなかった。
本当、洒落にならないので勘弁してください。
「お、降りる!」
「嘘だってば。可愛い反応しないでしょ」
冗談に思えなかった。
だって隣に居るだけで空気がピリピリとして息苦しいんだもん。
「美結、明日休みだよね」