あなたに好きと言われたい
幼稚園時代
あたしの初恋は確か幼稚園の頃。

同じ幼稚園にいた男の子だったと思う。

幼稚園の頃のあたしは元々背が高かった事もあって男の子と喧嘩する様な、ちょっと乱暴な子だったと思う。

そんなあたしが好きになったのは、見た目はちょっとなよっとしてて優しそうなハーフの男の子「だいきくん」

あたしとは正反対で、いつも優しくニコニコしててでもちょっと泣き虫な男の子だった。




りま「だいき!男なんだから泣くなよ!」

だいき「だってぇー………うわぁーーーん!!」

りま「誰にやられたの?」

だいき「グスッ…………たくみくん…………」

りま「まぁたアイツか!!よし!たくみのママに言いつけてやる!それでちゃんと怒ってもらうから、だいきももう泣かないの!」

だいき「うん………グスッ………りまちゃん、ありがとう」



そんな会話をしたのを今でも覚えている。



だけど幼稚園の頃の恋なんて、せいぜいバレンタインにチョコレートをあげるとかそんなもんだと思う。

あたしもコンビニで売ってる安いチョコレートを母親にねだって買ってもらい、だいきに渡したと思う。



幼稚園から小学校に上がる時、自分がどの小学校に行くのか先生から紙を貰った。
私の紙には「第七小学校」と書いてあり、だいきの紙にはあたしとは違う小学校の名前が書いてあった。

あたしの初恋は告白することもなく、もちろん実ることもなく終わった。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop