湖都子のポエム6

もう2度とは戻れない


誰も悲しませたくないけど
自分の気持ちに嘘をつくのはもういやだ

好きだから一緒にいたいんだ
だけどもう2度とは戻れない
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やっぱり、美緒を忘れられなかった。瑞穂に別れを告げることにした。

「私と付き合う約束でしょ?」
「やっぱり、美緒のこと忘れられなかった。」
「もうわかってると思うけど、あなたのこと好きだから、いつまでも待ってる……から」
「ごめん。もう無理。」


そして、美緒に会いに行った。美緒の会社の近くの公園。
「付き合ってくれませんか?」
「え?どこに?」
「違うんだ。もう1度やり直したいんだ……」
「彼女いるよね?」
「彼女とは、もう付き合ってない。別れたから……」
「彼女とは別れたからって……」

そこへ、瑞穂がやってきた。
「私は別れてなんかいない。美緒ちゃん……になんか渡さない。」
黙って聞いていた美緒の様子がおかしい。急に……

どこかに電話してる
「パパ……助けて……」

それからすぐに美緒の会社から、男の人がやってきた。美緒の父親とは思えないほど若くて、かっこいい男だった。

「美緒……大丈夫か?」
「ごめん。ダメみたい……」
それから、美緒をどこかに連れて行ったあと、戻ってきた

「もう、美緒に会わないでくれ。」
「でも、俺は美緒のこと……好きだから……」
「だったら、なんでその子と付き合った?」
「それは……」
何も言えなかった。
「今の美緒を見ただろう?美緒は強いショックや強い不安を受けると過呼吸を起こす。君達の存在は、美緒に不安を与える存在なんだ。だから、2度と美緒の前に現れるな」
「……あなたは、誰なんですか?」
「美緒の父親だ」
「どう見ても、父親には……」
「美緒の母親のことは聞いてる?」
「いえ……」
「ちょっと話が長くなるけど、美緒の母親は、美緒が中1の時に……父親の浮気が原因で離婚したんだ。その相手は、母親の友達だった。美緒の母親の幸せな家庭を壊すのが目的だった。その子がしたみたいに……」
「私は……そんなつもりじゃ……」
「いや、変わらない。美緒と付き合ってるの知っていたんだから……」
「そのあとは、1人暮らしをしていた祖母の家に行って、3人で暮らし始めた。その時は、母親が働きながら仲良く幸せな生活を送っていた。その時一緒に働いていた私と出会って、付き合いはじめた。年齢は離れていたし、バツ一子持ちでも関係なかった。美緒が中3の時、美緒の母親が妊娠したんだ。それが分かった週末……美緒が家で結婚祝いの料理を作ってくれていた。2人で婚姻届を持って市役所に向かっていた。横断歩道を歩いていた。その時、信号無視の車にはねられた。ぶつかる瞬間、彼女は私をつきとばした。車はそのまま逃走したけど、ナンバーを覚えた。彼女は血だらけで、最後の言葉は無事でよかった。美緒をお願い……だった。その知らせを受けた美緒は、あまりのショックに過呼吸を起こして、病院に運ばれた。あれから、ショックを受けると、過呼吸を起こすようになった。でも、そらだけじゃなかった。ただのひき逃げじゃなかった。あの時、車に乗っていたのは、父親の浮気相手だったんだ。離婚しても、幸せな生活を送ってるのが許せなかったって、身勝手な理由で……美緒は、母親を失ったんだ。私は籍を入れる日に彼女と生まれてくるはずだった子供を失ったんだ。あの日、美緒が初めてパパって呼んでくれたのに……」
何も言えなかった。
「美緒にとって、キミを好きでも、女が絡んだら……不安な存在でしかないんだ。」

あの時、嫉妬して……バカなことするんじゃなかった。もう2度と会えないなんて……本当に美緒のこと何も知らなかったんだな……

それなのに、いつも優しかった。


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