湖都子のポエム6

今のままじゃダメだ


彼が会いに来た
だけどもう何も話したくなかった
何も言えない

また昔に戻った
息苦しくなっていく

息苦しくなっていく中……
たくさん……たくさん……考えた

あなたは優しく私を守ってくれる
だけど今のままじゃダメだ

どんなに大変でも
私……負けないよ
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彼が会いに来た。やり直したいんだって……でも、そのあとに彼女もきて、別れてなんかいないって、美緒には渡さないって……

聞いているうちに、昔のように……息苦しくなっていく。自分ではどうにもできなくて、パパに電話した。すぐにきてくれて、会社の応接室に連れていって、寝かせてくれた

しばらく寝ていたら、やっと落ち着いた。それから、パパが戻ってきた。
「美緒、大丈夫か?」
「もう大丈夫。心配かけてごめん。」
「気にするな。いつでも、俺がそばにいるから……ね。また不安になったら、俺が抱きしめるよ。これからも2人で生きていこう。」
ううん……ダメ……このまま一緒にいちゃだめだ。パパにも未来があるんだから……チャンスを見逃さないで……きっとどこかに落ちてるから。ママがパパと出会ったように……
「大丈夫だよ。私は……」
「もっと、俺を頼ってよ」
「パパ……私は、何度も……何度でも……何度でもたちあがるから……前を見て立ち止まらないで……だから、もう私のことは気にしないで。」
「いいんだよ。美緒が笑顔でいてくれたら……」
「ダメだよ。まだ若いんだから……いつまでも、パパに頼ってちゃダメだね。会社も辞めようと思う。今までありがとう。ゴメンね。お互いに幸せになっていたら、いつか会おう……」

そして、美緒は会社をやめて、家も引っ越した。一からやり直すの……でも、アパートを借りるにも保証人が必要で、パパに内緒で、おじいちゃんに頼んだ。新しい仕事もおじいちゃんが紹介してくれた。やっぱり、みんな優しいね。周りの人の優しさに支えられて、生きてるんだと痛感した。
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