湖都子のポエム6

色あせてく日常


当たり前のように過ごす毎日
ある日突然……色を失った
心にぽっかり穴が開いた
あの瞬間時間が止まった
日常生活が色あせてく

彼女の声を……
彼女の笑顔を……
彼女への想いを……
心に刻みつける……
だけど今となっては……
彼女との記憶は悲しい
きっと何年たっても忘れられない

彼女に申し訳ないと思ったけど
キミが一緒にいてくれたから
悲しみが日ごと薄れていった
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週末を楽しみに日々を過ごす湊

美緒から、週末会えないって連絡がきた。

最愛の恋人を失って、悲しかった。だけど、美緒がいてくれたから、悲しみが日ごと薄れていった。美緒と会えないって思うと、寂しくなってくる。そっか……俺……寂しかったのか……気づかなかった。美緒がいてくれたから……言葉にならない。週末を楽しみにしていたのは、俺だけだった?

美緒は、俺が思ってたより無神経だよね。どういえばいいかわからない。大事な人は、いなくなる。何のために……今まで……どう捕まえればいい?どう手元に繋ぎとめればいい?

あれ以来、美緒がこなくなった。鬱憤をためていった。美緒をどこかに閉じ込めてしまえば安心だけど、それは無理だろうな……埒もない考えしか思い浮かばない。元に戻りたいって思ってるのに……足りない……足りない……元に戻りたい……嫌われたくないんだ。

嫌なことがあっても、不安があっても、美緒がいれば落ち着いた。美緒に去られたら、立ち直れない。努力してんのに、繋ぎ止められない。この不安わかる?今の俺の気持ちわかる?どうしていいかわからない。優しさを求めている

家族で住むための広い部屋。たった1人でいると……孤独を感じてる。自分の家と思えない。全然くつろげないよ

恵が、休みの度に誘ってくる。行かないけど……
「なんで?もう美緒ちゃんと会ってないんでしょ?それなら……」
「美緒がいなくなったら、俺には何がある?俺に何が残る?何もない。」
「何かなんて、これからいくらでも探せるわよ。私と一緒に探しましょう……」
「お前に、何がわかるんだ?」
「分からない。なんで私じゃダメなの?優しいあなたが好き……なの。」
「俺は優しくなんかないよ。俺はもともとこういうやつだよ。好きでもない人に優しくなんてできない。」

好きって気持ちは尊い……終わらない恋をした。何年たっても忘れられない人。





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