湖都子のポエム6

怖いくらい覚えてる


怖いくらい覚えてる……んだ
いつも元気で明るくて
いつもオレに優しくしてくれて
ずっと一緒にいてほしかった

でももう会うことも……なくなるの……か……
彼女はもう忘れてしまってるかもしれないけど
1人じゃ……苦しくて……辛くて……
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美緒が出て行った。昔のこととか、色んなことを怖いくらい覚えてる……思い出して、苦しくて……辛くて……会社にも行かずに、美緒を探し回った。

あの時、父親に呼び出されて……行くんじゃなかった。お見合いって……もちろん破談になったけど……家に帰ると、美緒が消えていた。待っていたのは、母だった……

「これも、会社のためなの……わかって……」
「会社のためなら、幸せを諦めなきゃいけないの?それなら、会社なんていらない。」
「な……何……言ってるかわかってるの?」
「わかってる。もう会社も辞める。」

前にもこれからもずっと一緒にいたいって言ったのに、信じてもらえなかった……信じてくれるなら、いくらでも言うよ。けど、信じてくれないなら、何でもいいから俺の方を向いてほしかった。必ず探し出すから、待ってろ!

いなくなって寂しい……会いたい……俺には美緒が必要なんだ。1人じゃないって思えたから……
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