PromiseRing
「はい。
話は聞きますから。
だから、ここ、離れましょう」

「……わかった」

たぶんきっと、尻尾があったら、力なくパタパタしてるだろうな、そう思わせるくらいの弱々しい笑顔でやっと、多賀谷社長はその場を離れてくれた。

 
車に乗せられ。

「予約してるから」と半ば強引に連行され。

着いたレストランが私が普段行かない、高級なところで二の足を踏みかけ。

ワインを勧められたものの、酔うとろくなことにならないのは目に見えてたので断り。

またシュンとなってしまった多賀谷社長に心の中でため息をつき。

……そしてようやく、料理を待っている段階で肝心の話をする。

「……その。
あんなところでプロポーズしたのが悪かったのか?」
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