私のご主人様Ⅱ
「よろしくね!私のこと、詩音でいいから!琴音って呼ばせてもらうね」
「…」
やっぱり図太いかも、高崎さん。
とりあえず苦笑いをしていると、高崎さんは他のクラスメイトに声をかけられて教室を出ていった。
もちろん、挨拶も忘れずに。
嵐が去ったような気持ちになって、ため息をこぼす。本当に席替えしてください、先生…。
とりあえずぼんやりして過ごすしかなくて、教室の席に座ったまま時計を眺めた。
明日テストってことは季龍さんに伝えた方がいいのかぁ。ということは明日は右も左も人気者になるってことだ。
…うるさそう。視線が。
明日の状況が目に浮かぶようで、またため息をつく。
…それにしても、嫌な感じがする。わからないけど、すごく、嫌な感じが…。
考えても原因が分かるはずなくて、時間になるまでぼんやりし続けた。