君が嫌い
第4部 大嫌いだけどクリスマス
お嬢様と出会って1ヶ月が過ぎた頃、とあるシーズンが到来してから世間はお祭りのように賑わっている。


かく言う俺はというと、これといってテンションが高いわけではなく、寧ろ下がっている。


そう、今日はクリスマスイブ。
キリストの生誕祭の前日。


それなのに世の中の男や女どもはそんなの御構い無しに道端でイチャイチャしやがって。


どうせ聖夜の夜と言いつつ性夜になるんだろ、俺には分かっている。


はっきり言おう、リア充共爆ぜろ。


もし今サンタさんがプレゼントをくれると言ってくれるなら、俺は地球丸々に被害を被る爆弾を望むだろう。


俺共々全員あの世に行こうじゃないか。
あっはっはっはー。


……なんだか虚しくなってきた。


ピンポーン!


インターホンが鳴る。


こんなイライラしている時に誰だ、空気が読めないやつめ。
面倒だから居留守しよう。


ピンポーンピンポーンピンポーン!


ああもう煩いな。
出ればいいんだろ出れば。


だるい身体を引きずりながら玄関の扉を開ける。

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