君が嫌い
楽しそうに2人で人の文句を言い合っている中、俺は姉ちゃんの言葉について考えていた。


仲良さそうに見える……か。


最近、自分でもお嬢様がどのポジションなのか分からない。


前みたいに嫌いって感情は無くなったし、彼女を見ても謎の震えが起こる事は無くなった。


だけど2人でどこか出掛けたいわけでもないし、吉孝や悠太のように予定を立ててまで会いたいとも思わない。


こんな関係を友達だと言うのだろうか。


『まあ2人がそれだけ仲良しなのはよく分かったよー。だけど絶対に付き合うのは禁止だからね!私が許さないから!』


『俺とこの人が付き合う?何言ってんの?』


いきなり突拍子もない発言をする姉ちゃんに声を荒立てる。


『ほ、本当ですよ結衣さん!大体私、勝也から嫌われてますから!』


俺と似たような反応。
強いて違うとすれば何となく、本当に何となくだけど、そう呟いた彼女の顔つきは寂しそうな気がした。

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